スネークの潜入などとうに知れ渡っているのだろう、敵の動きが慌ただしい。
目覚めたばかりの体でヘイブンに乗り込もうとした自分を、年若い艦長は必死に制止しようとしていた。
当然だろう。腕さえちぎれた自分に、一体何が出来るのか。


彼は雷だと言った。自ら光ることはできる、と。


『−雷電』


無線から聞こえた声は、あの艦長のものだった。


『もう、止めない』


還ってこれないことを、誰もが覚悟している。命をとして、終わらせなければならないと。


『止めない。…知ってる、雷電。雷は龍の力なのよ』


ことさら明るく言われた言葉があまりにも唐突で、つい反応を忘れた。
地上の水から天に昇り、稲妻を発し雷を轟かす。雨を降らせ恵みをもたらし、河を溢れさせ破壊する。
荒ぶる神の力の一端。


『雷電。…力強い名前ね』


どうかみんなで還ってきてね、と。
それはあまりにも悲しい願いだったけれど。


『私はスネークを、オタコンを、メリルを、ジョニーを、貴方を、信じてる』






暗闇を照らす、一条の光に。






08/06/28  あやふじ

−私は雷と聞くと神鳴りになるし雷神思い出すし龍を連想するんだ。