| スネークの潜入などとうに知れ渡っているのだろう、敵の動きが慌ただしい。 目覚めたばかりの体でヘイブンに乗り込もうとした自分を、年若い艦長は必死に制止しようとしていた。 当然だろう。腕さえちぎれた自分に、一体何が出来るのか。 彼は雷だと言った。自ら光ることはできる、と。 『−雷電』 無線から聞こえた声は、あの艦長のものだった。 『もう、止めない』 還ってこれないことを、誰もが覚悟している。命をとして、終わらせなければならないと。 『止めない。…知ってる、雷電。雷は龍の力なのよ』 ことさら明るく言われた言葉があまりにも唐突で、つい反応を忘れた。 地上の水から天に昇り、稲妻を発し雷を轟かす。雨を降らせ恵みをもたらし、河を溢れさせ破壊する。 荒ぶる神の力の一端。 『雷電。…力強い名前ね』 どうかみんなで還ってきてね、と。 それはあまりにも悲しい願いだったけれど。 『私はスネークを、オタコンを、メリルを、ジョニーを、貴方を、信じてる』 |